やまのいも
「ナガイモ」や「自然薯」の総称。品種が違います。栄養価に大きな違いはありません。「自然薯」は粘りが強く甘みがあり、「ナガイモ」は水分が強く、粘り気は少な目です。ねじれていたり、形が悪いものは、食味に違いはありません。
出荷時期
10~12月
食べ方
「とろろ」はもちろん、スライスして両面焼いてステーキや煮物、すりおろしたものを出汁の中にスプーンで落として団子に。
●ナガイモ…火の入れ方によってサクサクからコリコリ、ホクホクと、食感が変わっていき、旨味もプラスされます。輪切りにしてソテーや炒め煮にするほか、ステーキなどの焼き料理に。
●自然薯…すりおろしたものを加熱すると、とろみのある食感がふわふわ、モチモチに変わります。
保存方法
乾燥しないよう、袋に入れて保存します。数週間は日持ちします。 使いかけのものは、切り口をラップで包んで冷蔵保存します。冷凍保存の場合は、すりおろして「とろろ」にしてから冷凍します。解凍後に粘りが弱まっている場合は、すり鉢ですり混ぜます。
美味しい見分け方
ひげ根が乾燥していないもの。表面に傷や変色のないもの。切り口が白いもの
切り口が黒く変色する原因
アク成分が酸化することによるもの。切ってからすぐに酢水につける(10分程度)と、酸化を抑えることができます。
かゆみ
皮をむくと手がかゆくなることがありますが、これはシュウ酸カルシウムの結晶が皮膚の毛穴に入って反応をおこすことによるもの。手袋をして調理するのがおすすめです。
自然薯
ナガイモの4~5倍の粘りが特徴。ナガイモのとろろ加減が好きな場合は、出汁で伸ばす必要があります。皮は薄いので、皮ごとすりおろしても問題ありません。
出荷時期:10~2月
いちょう芋
粘り気は、ナガイモとつくねいもの中間くらい。表面の皮はスプーンでこするようにすれば剥けるほどやわらかいです。
むかご
やまのいもの蔓にできる肉芽。採れる量が少なく、貴重です。芋を切って種イモにして苗を作る場合が多いですが、むかごを土に埋めておくと、そこからやまのいもの芽が出てきます。室温のままだと乾燥し、また、湿った状態だとカビが生えてしまうので、湿らせたキッチンペーパーに包んでから袋に入れて冷蔵保存します。皮はむかず、そのまま、むかごご飯(むかご100gに対し米3~4合)やかき揚げ、塩茹でにしておつまみに。
大和芋(つくね芋)
げんこつ形の山芋。表面がうろこ状になっています。粘りがかなり強く、「とろろ」は箸で全部持ち上げることができます。貯蔵性がよく、翌春まで日持ちします。新聞紙にくるんで冷暗所で保存します。