大根
春の七草の1つ「すずしろ」。葉に近い上のほうが甘味が強く、先端の下の部分には辛みがあります。その理由は、地上に近い上部は寒さで凍らないように糖度を上げるため甘くなるからだといわれています。
出荷時期
夏場はほとんどありません。春大根(3~4月 )
食べ方
部位によって味が変わります。上部は甘味があるのでサラダや大根おろし、漬け物に。中央部はほどよいかたさで甘味もあるので煮物に最適。先端部分はややかためで辛味があるので炒め物や味噌汁、辛味の好きな方はおろしや漬け物に。葉は漬物や、かつおぶしと炒めたりするとおいしいです。
保存方法
葉付きのものはすぐに葉を切り落とし、新聞紙かラップに包んで冷暗所で保存します。(※葉が付いたままだと葉が栄養と水分を奪い、味や風味が落ちたり、スが入る場合がある)カットした大根はラップに包んで冷蔵します。葉はすぐしおれるため極力その日のうちに調理してください。95%が水分で構成されており、夏場は傷みやすいです。黒い斑点や茶色い筋は保存状態が悪い証拠です。
美味しい見分け方
皮に張りとつやがあり、ずっしりと重みのあるもの。葉付きのものは、葉が緑色でみずみずしいもの。
春大根
冬大根よりやわらかい。水分が多く、みずみずしい。少し辛みがあります。
おすすめの調理法:大根おろし、サラダ、漬物
出荷時期:3~4月
切干大根
細切り・薄切りにした大根を干した保存食。干すことで、旨味と栄養(鉄分は約49倍、食物繊維は約16倍に増します)が凝縮され、甘味が増します。
【食べ方】
煮物、サラダ、酢の物、炊き込みご飯に
水に戻さず…素揚げに、つくねやハンバーグのタネに。
【保存方法】
・常温保存で6か月~1年
・未開封…直射日光・高温多湿を避け、常温保存
・開封後…空気に触れないように密封し、冷蔵保存
【色】
・茶色っぽい …日干ししている間に、大根の中の糖分とアミノ酸の化学反応によるもの。
・黒っぽい、青色、青紫色…化学反応によるもの。食べられます。
・全体的に濃い黒色、黒い斑点がみられる、赤やオレンジに変色…カビが発生しています。
かんたんレシピ【切干大根】
切干大根の作り方、切干大根の戻し方 (JPEG: 216.4KB)
辛味大根
普通の大根より小ぶりで辛味が強く、水分が少ない大根の総称です。
辛味大根はその辛味と、水分が少なくおろしにした時に水気が少ないので、そばつゆなどが薄まらないと言うこともあり、そばやうどんに用いられる事が多い大根です。ただ、非常に辛いので、普通の大根のような煮物などにはむいていません。
丸大根
やわらく、緻密な肉質です。辛味が少なく甘み豊か。煮崩れせず、味が染みやすいので、煮物に適しています。
味まるみ大根
緻密でやわらかく、長く煮ても煮崩れしにくい。煮込み料理に最適です!
お漬物にすると、しっとりした歯触りに仕上がります。
ホワイトスティック
甘くてジューシーなミニ大根。サラダに最適で、使い切りサイズです。
かんたんレシピ【大根】
赤大根
赤く漬けるには(紅芯大根、紅化粧、紅くるり)
①大根を切った後、ボウルまたはポリ袋に入れ、塩を振り、軽くもみ15分程おく。(塩もみ)
②水で洗い流し、水分をぎゅっと絞る。
③お好みの味に漬けます。1日漬けただけでは十分に赤くなりません。3~4日つけてください。
紅芯大根
小ぶりで丸みを帯びた、中が鮮やかな紅色をしている大根です。スライスしたものを酢に浸すと赤い色が紫っぽい色から鮮やかな赤に変わります。辛味が少なく、ほんのり甘みと少し苦味があります。一般的な大根と比べ水分が少ないですが、コリコリした食感が楽しめます。煮物より生のままサラダや、浅漬け・甘酢漬けに向いています。
紅しぐれ

外皮は首辺りが濃い紫色で胴から先までは少し薄い紫色をしています。断面は外皮の部分が紫色で、中心部分にもうっすらと紫色が入っています。スライスしたものを酢に浸すと赤い色がより鮮やかに成ります。辛味が少ないので、煮物にすると色が映えないので、生のままスライスしてサラダや、淡い紫色の大根おろしに。
紅くるり
皮も中の果肉も赤いです。白大根の食味を受け継いでいるため、シャキシャキの肉質で大根ら しい甘味が充分に乗る特徴があります。サラダや漬物だけでなく、スープや煮物など食べ方は工夫次第です。
紅化粧
他の赤大根がやや紫が入ったような色合いが多いのに対し、表皮の色が首から先まで全て鮮やかな紅色です。中の果肉は真っ白です。辛味はほとんどなく、みずみずしくラデシッシュのようなコリコリした食感で、ほんのり甘味が感じられます。生のままサラダで食べるのに適しています。
酢漬けにすると外皮の紅色が滲み出し、白い果肉自体もピンク色に染まります。
黒皮大根
ヨーロッパでは比較的ポピュラーな野菜として知られています。表面の皮は真っ黒ですが、中は真っ白です。表面の皮はガサガサした感じで、果肉部分は水分が少ないです。辛味大根ほどではありませんが辛味が強く、辛味を活かしたいなら大根おろしや薄くスライスしてサラダに。加熱すると辛味はあまり感じなくなるので、煮たり、塩コショウとバターで炒めたり、天ぷらなどにすると食べやすいです。
青長大根

地中に伸びる根の部分が短く、地上に出ている部分が多いこともあって胴の部分まで緑色をした小ぶりな大根。中の果肉も薄い緑色をしています。辛味は少なく、ほんのりと甘みを感じます。生食向きで、スティック状や薄くスライスするとパリッとした食感楽しめます。漬物にも向いており、沢庵にしても緑が残るので、変わった沢庵に仕上がります。
さや大根
大根は通常肥大した根の部分を食べる野菜ですが、収穫せずにそのまま育てると、やがてトウが立ち菜の花を咲かせます。さや大根は花が終わった後に出来る実の部分で、中の種が出来始め、さやが若くまだ柔らかいうちに収穫したものです。
出荷時期
4月中旬~4月下旬ごろ
食べ方
生のまま食べると大根特有の風味と辛さが感じられます。加熱調理すると辛みは和らぎます。青臭さやクセは無く、色々な料理に使えます。胡麻和え、サラダ、炒め物、天ぷらなどに。
美味しい見分け方
表面がみずみずしく艶のある黄緑色のもの。
収穫後、鮮度が落ちてくると固くなってくるので、なるべく早く食べるか、下ゆでします。