その他かんきつ類

伊予柑

「みかん」と「ブンタン」の交配種といわれています。果皮は艶のある濃い橙色で、やや厚いですが、比較的剥き易いです。

じょうのう(内皮)はむいて食べます。果肉は柔らかく多汁で皮は手でむけますが、むきにくい場合はナイフで切れ目を入れるとよいです。

果皮に張りと艶があり、色が濃い橙色のものがよいです。また、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選んでください。 

出荷時期:2月~3月

はっさく

はっさく

日本原産のみかん。

果皮は厚く剥きにくく、じょうのう(内皮)もしっかりとしていて、剥かなくては食べられません。ナイフで切り込みを入れると剥きやすく、剥いた果皮も綺麗な形のまま剥けるのでピールチョコなどに利用しやすくなります。

適度な甘さと酸味、苦味があります。色が明るい橙黄色で、手に持った時にずっしりと重みのあるものを選んでください。 

出荷時期:2月~4月
 

はれひめ

「清見」と「オセオラ」に「宮川早生」を交配した品種。

みかんとオレンジを足して割ったような外見です。果皮は橙色で、みかんに比べやや厚みがありますが比較的剥き易く、手で剥いて食べることができます。

じょうのう(内皮)は薄くはありませんが食べられる程度の厚さです。果肉はみかんに近い感じで、甘みはそれほど強くなくさっぱりとしていて、ほんのりとオレンジのような香りがします。 

出荷時期:12~1月

ポンカン

ぽんかん

インドが原産とされるみかんの仲間。

果皮は濃い橙色で、ごわごわした感じがしますが、中の実との間に隙間が出来ていて剥き易いです。

じょうのう(内皮)ごと食べられます。甘味が強く、酸味はあまり無くまろやかです。温州みかんより甘さが強く濃厚な感じがします。全体によく色付き色が濃いものを選んでください。 

出荷時期:2月

不知火(しらぬい)

不知火

「清見」と「中野3号ポンカン」の交配品種。

頭部がこぶのように出ています(”デコ”)。果皮はやや粗く、剥き易いです。果肉は橙色で柔らかく、多汁。じょうのう(内皮)は薄く、そのまま食べられます。

  出荷時期:3月~4月

甘夏

江戸時代に山口県に漂着した南方系の柑橘の種を育成したものが起源とされています。

果肉はしっかりとしていて多汁、粒の一つ一つがプチプチとした食感です。種があります。酸味が強めで、全体にさっぱりとしています。

果皮は厚く剥きにくく、じょうのう(内皮)も厚みがあり、剥かなければなりません。包丁で切れ目を入れて剥くとよいです。分厚い果皮は、マーマレードやジャムにすると美味しいです。

夏みかんと比べ、少し小さく、酸抜けが早く甘味が強いです。 

出荷時期:3月上旬~5月上旬

清見オレンジ

「宮内早生温州」と「トロビタオレンジ」の交配品種。

果皮はオレンジよりは剥きやすいですが、果肉は柔らかでとてもジューシーな上、じょうのう(内皮)は薄く果汁がたれやすいので、みかんのように皮を剥いて食べると言うより、オレンジのように皮ごと串切りにして食べる方が美味しく食べられます。

果肉だけを切り出す場合も、果肉がとても柔らかいので、やさしく持ち、果肉の両側からナイフを入れて切り出すようにしてください。

味は温州みかん、香りはオレンジ。

出荷時期:1~3月

ネーブル

ネーブル

「ネーブル」とは、英語で“へそ”を意味し、底の部分のくぼみがへそに似ているから付けられました。甘味・酸味共に濃く、香りも強いです。種はほとんどありません。果汁が劣化しやすく日持ちしないので注意。

皮は薄く、手で剥くのは難しいので、ナイフで皮を剥くとよいです。じょうのう(内皮)は薄く、そのまま食べることが出来ます。

 出荷時期:1月下旬~3月中旬

はるみ

「清美」と「F2432ポンカン」との交配品種。中晩柑橘で、タンゴールの一種です。交配の組み合せは「不知火」と同じで、姉妹のような関係。

甘味・酸味共に濃いです。果肉はジューシーな割りに一粒一粒がしっかりしていて、果汁が滴るようなことはあまり無く、食べるとプチプチと舌に感じられます。

種はほとんどありません。

皮は比較的剥きやすく、みかんのように手で剥けます。皮は剥きやすく、じょうのう(内皮)も薄くそのままでも食べられます。

出荷時期:2月

晩白柚(ばんぺいゆ)

ばんぺいゆ
ばんぺいゆ

手と比較

文旦などと同じザボン(白柚)の一種。柑橘類の中では最大級で、世界最大とも言われています。

皮が非常に厚く、表皮の内側に柔らかい綿のような部分があり、果肉はもとの大きさかすると小さく感じます。
穏やかな酸味で、食べた後の舌に残る嫌な苦味もほとんど感じません。

非常に日持ちが良く、1~2週間もちます。また、新聞紙にくるんで冷暗所においておけば40日ほどもちます。

 

出荷時期:12月~

【外皮のむき方】

刃先が1センチ程度入るように切り込みを入れていきます。一回りしたら、今度は直角に、同じように一周切り込みを入れ、切り込みが重なる部分に指を差込み、皮を剥ぎ取るように皮をむきます。綺麗に房の形のまま剥ければ、そのままで、またはほぐしてサラダや料理などに。

【外皮の活用法】

表面の黄色い部分を含めて厚さ8ミリ位になるように白い綿の部分を切り取って、5mmの棒状に切り、シロップでグラッセにし、ピールチョコを作るのにおすすめ。

白い綿も、シロップで煮て砂糖漬けにすると、美味しく食べられます。

どちらも、シロップで煮る前に何度か茹でこぼして、苦味を抜く必要があります。

スイートスプリング

スイートスプリング

「温州みかん」と「八朔」との交配品種。

食感は八朔に近く、苦味や酸味は無く、爽やかな甘さと香りがあります。皮面は荒く、ゴツゴツとして外皮は厚いので手で剥くのは難しいです。オレンジのように、櫛形にカットしてお召し上がりください。

果実によっては外皮が緑がかっているものがありますが、果肉先行型の果実で、中身は熟しています。 

 

出荷時期:2月

 

はるか

日向夏の実生(=種から育てること)から選抜育成された品種。

日向夏→自然交雑実生→はるか

レモンのような外見ですが、酸味はほとんどなく、さわやかな甘さと香りが口の中に広がります。

外皮は厚く多汁、種が多くむきにくいので、ナイフでくし切りにしてかぶりついて食べてください。

出荷時期:4月

シークワーサー

シークワーサー

標準和名は「ヒラミレモン」で、「シークワーサー」という名称は沖縄での呼び名。

シークワーサーの果実の大きさはカボスほど。中には種が沢山入っています。通常は未熟な青い状態のものが収穫され、レモンのようなさわやかな酸味があります。完熟したものは果皮が黄色くなり、糖度も上がって甘酸っぱくなります。

 

収穫時期によって酸味や甘みのバランスが違い、それによって用途が変わってきます。8、9月の未熟果は「酢の物用」、10月から12月中旬までは「原液ジュース用」、12月下旬から2月末までは黄色く熟したものが「生食用」で出荷され出回ります。

 

青い状態・・・酸味が強いです。刺身や焼き魚にかけたり、醤油と合わせてお鍋のポン酢の代わりに、スダチやカボスと同じような使い方に

黄色く熟したもの・・・程よく酸が抜け甘くなり、生で食べられます。

熟し具合に限らず、果汁はジュースやお酒に。

弓削瓢柑(ゆげひょうかん)

文旦系の一種。

瓢箪(ひょうたん)のような細長い形をしています。

グレープフルーツに似た味わいで、「和製グレープフルーツ」とよばれています。

酸味・甘みほどよく、甘酸っぱい味わい。

果皮はマーマレードに最適です。

みはや

「津之望」と「No1408」の交配品種。

甘みが強く、酸味は控えめで、果汁たっぷり。風味はみかんというより、オレンジ。

外観が”美”しく、”早”生であることから”みはや”と名付けられました。

文旦(ぶんたん)

日持ちが良く、追熟するにつれ酸味が抜け甘みがまろやかになってきます。
果肉はプリプリで、爽やかな甘さとほろ苦さがあります。
外皮は厚くむきにくいので、ナイフなどで切れ目を入れてむきます。内皮は苦みがあるので、果肉のみをお召し上がりください。
外皮のむき方は、同ページ「晩白柚(ばんぺいゆ)」の項目をご参考ください。